MISSING MINERALS
- マグネシウム不足の背景 -


【 マグネシウム不足の背景 】

マグネシウムの慢性的不足の背景には、
@食生活の「欧米化」、A精製塩(塩化ナトリウム99%以上)
の普及とその過剰摂取、B社会生活のストレス増加 があげられています。

@食生活の「欧米化」
戦後、日本人の昔からの伝統的な食生活が大きく変化する中で、
白米と精白小麦によるパン食が普及した一方で 玄米や大麦・雑穀
などの全粒穀物の摂取が 激減したことによって わたしたちの日々
の食事からのマグネシウム摂取量が大幅に減少しました。更に近年
では酸性雨による土壌ミネラルの流出によって穀物をはじめとする
農作物に含まれるマグネシウム量の減少が もたらされています。

A精製塩の普及とその過剰摂取
日本では1972年の塩田法が施行されるまではマグネシウムをはじめ
とするミネラル豊富な粗塩を使っていました。しかしこの法律により
国内全ての塩田が廃止され1997年の塩の専売廃止 (=塩の製造販売の
自由化) までの25年にわたって粗塩の流通がストップし、専売制度の
下で工業化された精製塩 (塩化ナトリウム99%以上) が普及することに
よってマグネシウムの摂取が減少しました。そして塩の製造販売自由
化後も 価格競争の中にあるコンビニや外食産業、加工食品や調味料な
どでは安価な精製塩が使用されているのが現状です。また外食やファス
トフード摂取習慣の増加による塩分の過剰とともに加工食品に含まれる
リン酸塩などの特性によって 体内からマグネシウムの排泄が増え、
わたしたちの体の中のマグネシウムは 更に不足気味になりました。

B社会生活のストレス増加
現代社会を生きていく中で、わたしたちは日常的に様々なストレスに
晒されています。マグネシウムはストレスが加わることによって尿中
に排泄され、さらに不足気味になってしまいます。